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【スイスドイツ語①】あいさつ編!こんにちは・さようなら・ありがとう

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スイスドイツ語で挨拶
目次

スイスドイツ語とは

スイスではドイツ語イタリア語フランス語ロマンシュ語の4つの公用語が話されています。それぞれの言語が話される地域ごとにドイツ語圏、イタリア語圏、フランス語圏と分けられます。

このスイスのドイツ語圏で話されている”ドイツ語”はスイスドイツ語と呼ばれます。スイスドイツ語というとドイツ語のスイス方言だと思われがちですが、かなり違いが見られます。

最初は、全く違う言語なんじゃないか!?と思ったほどです。しかし1年経って少し耳が慣れ、聞き取りやすくなってきました

私の個人的感覚では、標準ドイツ語が聴き慣れたアメリカ英語で、スイスドイツ語が訛りの強めなオーストラリア英語やスコットランド英語…みたいな感覚です。

そして、スイスドイツ語はあくまで口語(会話のみで使う言葉)ですので正しい単語の綴りや明確な文法はありません。

会話のみで使うと言いましたが、スイス人同士でのメッセージやSNS投稿には、スイスドイツ語を使う人がとても多いです。日本語でも新聞やニュースは標準語ですが親しい友達とのメッセージで自分の方言を使う人が多いのと同じ感覚だと思います。

ちなみにスイスドイツ語は”Schweizer Deutsch”(シュヴァイツァードイチュ)と呼ばれるのに対し、標準ドイツ語は”Hoch Deutsch” ホフドイチュと呼ばれます。

スイスドイツ語のあいさつ

はじめに スイスの挨拶文化について

スイスでは「あいさつ」がとても大切な文化です。誰かと話すときや、何かをしてもらうときには必ずあいさつをしましょう。

たとえば、スーパーでの会計時にレジの店員さんへ、カフェやレストランでの注文時、またお店を出るときなど——。日本ではお客さんがあいさつをしなくても不自然ではない場面が多いかもしれませんが、スイスではこれらの場面であいさつをしないと、非常にマナーが悪いと受け取られてしまうことがあります。

「お客様は神様」という考え方はスイスにはなく、サービスを受ける側も提供する側も、互いに人として尊重し合う姿勢が大切にされています。

あいさつがきちんとできないと、態度の悪い客だと見なされて、気持ちのよいサービスを受けられなくなってしまう可能性もあるので注意しましょう。

スイスの挨拶 :はじめの挨拶 こんにちは

コミュニケーションを始めるまず最初の挨拶をご紹介します。

——と、その前に私の経験談をご紹介します。

スイスへの2度目の旅行が決まったとき、「少しでも現地の言葉でスイスの人と会話したい」と思い、ドイツ語を少しだけ独学しました。

スイスのホテルに到着し、いざ覚えたドイツ語であいさつしようと、「Guten Tag!」と元気よく声をかけました。ところが、返ってきたのは「Grüezi!」という言葉。

「Guten Tag」しか知らなかった私は、いきなり戸惑ってしまいました。

スイスの挨拶

私のように戸惑わないためにも、旅行前にスイスドイツ語の基本表現を少しだけでも知っておくと安心ですよ。

こんにちは
Grüezi(グリュエツィ)

いちばんよく使われるスイスドイツ語の「こんにちは」です。
チューリッヒやルツェルンなど、ドイツ語圏のスイス全体で広く使われていて、知らない人やお店の人に話しかけるときはこれが基本!友人や家族には使いません

Grüezi mitenand(グリュエツィ・ミテナンド)

複数の人に対して使う挨拶で、「こんにちはみなさん」という意味です。
バスの運転手さんが乗客にまとめて声をかけるときなどにもよく使われます。

Grüessäch(グリュッセッヒ)

ベルン方言の「こんにちは」です。Grüezi(グリュエツィ)と同じ挨拶で、知らない人やお店の人に対して使える基本の挨拶です。ベルンではGrüeziよりもこの挨拶を耳にすることが多いと思います

Guete Morge(グゥェッテ・モルゲ)

標準ドイツ語の「Guten Morgen」に当たる挨拶で、「おはようございます」という挨拶です。朝使います。

Guete Abig(グゥェッテ・アービッ)

標準ドイツ語の「Guten Abend」に当たる挨拶で「こんばんは」という意味です。

Salü(サリュ)

時間を問わず使える若干カジュアルな「やあ」「こんにちは」という挨拶です。親しい友達や知り合い同士で使う感じなので、ホテルやお店ではあまり使わない方が無難です。

Hoi(ホイ)

カジュアルな「やあ」「こんにちは」です。
親しい友達や知り合い同士で使う感じなので、ホテルやお店ではあまり使わない方が無難です。

Hallo( ハロ)

見ての通りhelloに当たる挨拶で、時間を問わず使えるカジュアルな挨拶です。

まずは「Grüezi」を覚えれば安心です。お店に入ったとき、レストランやカフェで注文する時、ホテルにチェックインする時は、自分の要件を伝える前にまず元気よく笑顔でグリュエッツィ!と挨拶しましょう。

スイスの飲食店で働いた時、たまに日本を含む東アジア系のお客さんが来ることがありましたが、こちらが挨拶をしても無視していきなり注文を始める方たちがとても多かったです。確かに日本だと店員さんが「いらっしゃいませ」と言うだけで、お客さんは特に何も言わずに注文を始めるのが一般的かもしれませんが、スイスに来たら絶対挨拶をしてくださいね!!

スイスの挨拶 : 別れ際 さようなら/またね/良い1日を/あなたもね

「さようなら」も、スイスではさまざまな言い方があります。

また、スイスでは別れ際に「バイバイ!」と言った後に、「良い一日を」や「良い夜を」と続ける習慣があります。そして、こうした言葉をかけてもらったら、必ず「あなたもね!」と返すのがマナーです。

これは英語の “Have a nice day” に対して “You too” と返すやりとりと同じ感覚です!

では、まず基本の挨拶「さようなら」「じゃあね」に当た表現を紹介します。

さようなら
Adieu(アデュ)

ドイツ語でも使われます。ややフォーマルな挨拶です。

Ade(アデ)

ドイツ語の「Adieu」が少しなまったような挨拶で、ややフォーマルな挨拶です。ベルンではお店から出る時などによく使う挨拶です。

Uf Widerluege(ウフ ヴィーダールゥェゲ)

標準ドイツ語の「Auf Wiedersehen」に当たるもので、一般的な「さようなら」です。直訳すると「また会いましょう」という意味になります。

標準ドイツ語の「sehen(見る)」は、スイスドイツ語では「luege」です。

Ciao(チャオ)

イタリア語由来で、若者や親しい間柄で使われます。英語の「バイバイ」とほぼ同じ。
→ 軽い別れのあいさつ。

Bis spöter(ビス シュペーター)

「また後でね」の意味で、すぐにまた会う予定がある時に使います。
→ 英語の “See you later” にあたる表現です。

Bis gli(ビス グリ)

これも「またすぐにね」の意味で、「Bis bald(ビス バルト)」と同じような使い方です。
→ 友達同士でよく使います。

Tschüss

少しカジュアルな挨拶で「バイバイ」にあたります。
親しい友達や知り合い同士で使われます。


続いて、「Have a good one!」のように、別れ際に相手の幸運や良い時間を願う表現をご紹介します。日本にはあまりないため、慣れていないと少し違和感を覚えるかもしれませんが、スイスではごく一般的な別れ際の挨拶の一つです。「さようなら」の後に続けて使います。

良い〇〇を!
Schöne Tag (no)!シェーネ ターグ (ノ)

「良い1日を」という意味なので朝や昼頃に使えます。昼を超えたら「no(引き続き)」を入れた方が自然です。

「no」は標準語ドイツ語の「noch」です。

・Schöne Abig シェーネ アービ

「良い夜を」という意味で、夕方〜夜に使えます。

・Schöns Wuchenänd ショーンスボッヘネンデ

「良い週末を」という意味で、金曜日〜日曜日に使われえます。

Schöne ショーネ

上記の省略バージョンで、肝心の後ろ部分がないので時間を問わず使えて使い勝手がいいです。フランクな感じになります。

Schöne Ferie ショーネ フェーリエ

「良い休暇を!」という意味で、これからバケーションに行く人、旅行に行く人に向けて使います。クリスマスやイースターなどの大型連休の前にも使えます。

ほぼ必ず、別れ際には上記のように「良い〇〇を!」と挨拶をされることが多いです。これらの挨拶が聞きとれたら、必ず「ありがとう、あなたもね!」という返事をすると良いです。

あなたもね!
Glichfalls! グリーヒ ファルズ

「同じく」という意味で、あなたにも同じく!という返しになります。一番よく聞く表現です。

スイスの挨拶 :お礼 ありがとう

お店で商品を受け取った時、レストランで注文を持ってきてもらった時などは必ずお礼を言いましょう。

特にレストランでは、注文をとってもらった時、ドリンクを運んでもらった時、食事を運んでもらった時…とウェイターさんに何かをしてもらうたびに「ありがとうございます」というのが一般的です。

ありがとう
Merci メルスィ

フランス語由来で、スイスドイツ語圏で最も一般的な「ありがとう」という表現です。特にベルンではdankeよりもMerciを聞く機会の方が多いです。

Merci vielmal(メルスィ・フィールマール)

意味:どうもありがとう(直訳:たくさんありがとう)

→ 丁寧に感謝を伝える表現です。

ベルンでは「L」の音を「u」で発音するため、「メルスィ・フィウマウ」と聞こえます

Danke ダンケ

標準ドイツ語ですがスイスドイツ語圏でも日常的に使われます。”schön”をつけて”Danke schön”(どうもありがとうございます)という表現も一般的です。

スイスドイツ語を習得する意味

以上スイスに来てまず最初に聞くであろう挨拶について幾つかご紹介しました。途中でも記載しましたが、スイスドイツ語はさらにカントンによって方言があり発音や言い回しが微妙にかわります…。本当に頭を悩ませるスイスドイツ語です。

しかし、標準ドイツ語で話すかスイスドイツ語で話すかによってスイス人との”心の距離感“が変わります。日本でも自分と同じ方言を話す人に親近感を感じるのと同じです。

挨拶だけでもスイスドイツ語で言うと喜ばれるので、ぜひスイスに来たらGrüezi!と元気よく挨拶してみてくださいね。

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スイスドイツ語で挨拶

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プロフィール

スイス人夫とスイスで生活している平凡な日本人です。
趣味は海外旅行で、とにかく観光が大好きです。
「痒い所に手が届く"お役立ち"情報」をモットーに《スイス観光情報》や《スイスでの生活に関すること》などを主に発信しています。

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