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【スイス生活|仕事】スイスの最低賃金で約1年アルバイトしたリアル体験談

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先日、ついに約1年間続けたアルバイトを辞めました。

ということでリアルな実体験を綴ります。

大前提として、職業に優劣をつけるべきではないと思います。どんな仕事もこの社会を回すために必要だと考えています。が、この仕事はスイスでも日本でもあまり人気のない低時給の仕事でした。

特に私には四大卒という学歴があることから、この職場で働くと伝えると周りのスイス人から「もっと他の仕事を見つけるべきよ!」などとあまりいい顔されませんでした。

それでも、夫の居住地というだけでやってきたスイスで、しどろもどろなドイツ語で仕事をするということは私にとっては大きな挑戦でした。

異国の地で働く上で大変なことがたくさんあったなと思う一方で、初めて「ドイツ語で働いてスイスフランで給料をもらう」という体験をさせてもらえたことに感謝しています。

前置きが長くなりましたが、スイスの働き方に興味のある方スイスでバイトを探している方などの参考になればと思い、私の体験談を超あけすけに書いてみようと思います。

目次

バイトを始める|職探し〜雇用まで

なんでもいいから働きたい!と思い立ってから、スイスの求人サイトを見漁っていましたがなかなか思うような仕事がありませんでした。

そんな時、ドイツ語学校の元クラスメートからその子が働いている店での仕事を紹介してもらいました。

数日後、履歴書を持って店に向かいました。働ける日などを相談し、とりあえずお試しで働くことになりました。

Schnuppertag 体験日

スイスでは働く前にシュヌッペというお試し日があります。実際に半日〜1日働いてみて、本当に働けそうか、本当に雇いたいかをお互いに見るというものです。ここであまり使えないと判断されたら雇ってもらえません。お互いにOKであればこの後正式に雇用契約を結び就労開始となります。

お試し日は基本無償らしいですが、この職場では手当と無料の食事がもらえました!

私は友人の紹介ということもあって即OK!じゃあ早速来週から働いてねと、とんとん拍子に話が進みました。

どんなアルバイト?

具体的な仕事内容

私のスイスでの初めての仕事は、某ファーストフード店でした。Xを見てくださっている皆さんは、なぜスイスなのにあんなに客層が(以下略)…?という謎が解けたのではないでしょうか。外食がとても高いスイスの中において、とても手頃に食事ができるファーストフード店は年代問わずさまざまなお客様が来られるのでトラブルもたくさんありました。

仕事内容はざっくりこんな感じでした↓

  • レジでオーダーをとる
  • テイクアウト用商品のパッキング
  • 配膳
  • ロビー清掃
  • 接客(特にこどもへのサービスに力を入れていました)

職場の雰囲気や他の従業員

私が働いていた店舗には、なんとスイス人は1人もいませんでした!

冒頭でも記述したように、ここでの賃金はスイスでほぼ最低賃金なので、スイス人はまず働きたがりません。スイスで生まれ育った移民系の学生バイトの子はいました。

職場の雰囲気は結構和気藹々としていましたが、仕事ができないと嫌われるし悪口言われることもあります。人間関係のトラブルはどこの国も変わらないですね。

そして「仕事ができる」のハードルがめちゃめちゃ低い!

仕事を始めて1週間〜2週間、店長に呼び出され「君はすごく仕事ができると皆から評判だよ。ぜひこのままずっとウチで働いてほしい」と言われました。

日本では社会人として当たり前のレベル、サボらない、やるべきことをやる、自主的に動く、これさえできてたらスイスのファーストフード店ではエースになれます笑

給料と待遇

私は「stunden lohn(時給制)」で働いていました。日本でいう「アルバイト」と同じような感覚で、時間給が決まっており、働いたら働いた分だけ給料をもらうという給料形態です。

ただ日本のアルバイトとは違って、スイスでは時給制でも月々の収入から、基礎年金や労災、失業保険などが天引きされます。

時給制ではない人はどのような働き方をしているのかというと、フルタイムもしくは働くパーセンテージを契約書でとり決めて、毎月定額の給料をもらっています。

時給制のデメリット|勤務時間が変動するので、収入が安定しない

繁忙期、閑散期、夏休みシーズンでスタッフが足りない時、逆にスタッフが多すぎる時などさまざまな状況で入れられるシフトの時間が増減します。同僚は月12時間しかシフトを入れてもらえないと文句を言っていました。

一方、働くパーセンンテージを決めて雇用契約を結んでいる人は、毎月働く時間が約束されているので、安定した収入を得ることができます。また、有給も取ることができます。

時給制のメリット|シフトに融通がきく。とにかく休みやすい!

時給制の場合、月々の労働時間に縛りがないので、休みたい時は前もって上司に相談すれば制限なく休めます。もちろん働かなかった分収入も減りますが、定期的に長期間日本に帰りたい私には合っている働き方でした。

休みやすさは職場によると思いますが、私の職場はとにかく休みやすさだけはどこにも負けないと思います。そのくらい自由でした。6週間休んだ時もありました。


スイスって給料高いんでしょ?

一番気になるのではないでしょうか?スイスの給料。高いと噂のスイスの最低賃金レベルの給料は…

手取りで時給約21スイスフラン、額面だと時給約24スイスフランでした!
およそスイスの最低時給ですね。日本円に換算してみるとざっくり時給約3,500円です。1スイスフラン=174円(円安中)2024年6月時点 

勤務時間は月によってまちまちで月大体50時間〜120時間と幅がありました。多かった月で手取り約2,800フラン〜3,300フラン、日本一時帰国などであまり働けなかった月は約1,000フランの時もありました。超ざっくり平均して月約2,000フランでした。

私の職場では、時給制でも「有給」「13ヶ月目の給料(ボーナス)」に当たるものがありました。ただ時給制は、どのくらい働くかが読めないため、1年に有給4週間、ボーナスいくらと決まっているわけではなく、毎月の給料に有給手当や13ヶ月目の給料として、一定パーセント上乗せされていました。

まあ、お小遣い稼ぎにはなるかな…というレベルですね。

ファーストフード店なのでチップはほぼゼロです。

福利厚生は、全店舗で50%オフオンライン語学学習ツールの提供などがありました。

もちろんさまざまなポジションがあるので、トレーニングなどをして専門性を高めれば昇給は可能です。上記の私の給料は、ファーストフード店の中でも一番低い給料でした。

また、1日の労働時間や休憩時間など、法律厳守でした。1日で働ける限度時間を超えた瞬間に、どんなに忙しくても絶対に帰らせてくれました。

言語能力について

私のドイツ語力はB1レベルです。オーダーを取るのはあまり問題ありませんでしたが、接客するには少し心許ないかなと感じました。特にスイスといえば、ドイツ語学習者の頭を悩ませるスイスドイツ語!最初は本当に聞き取れないことが多すぎて挫けそうになりました。

例えば、ドイツ語でストローは「Strohhalm」ですが、スイスドイツ語では「Röhli」と言うんです。

…分かるわけなーい!!ドイツ語学校で習ってないんですけど!?

の繰り返しの日々でした。

ちなみに、お客さんと接点がないキッチンなどのポジションで働いている人たちは、ドイツ語全くできない人もいました。

バイトを辞める|退職届が必要!

今回私がバイトを辞めた主な理由は、ライフワークバランスのためです。

飲食業はどうしても勤務時間が平日の夜や土日などになってしまうので、月金で働いている夫や友人たちとの予定が全く合わないんですよね。特に新婚なのに夫とすれ違いの生活でだんだんとストレスが溜まっていきました。

他にもいろいろと理由はあるのですが、まとめると「ファーストフード店はもう卒業」です。

体力的にも経済的にも次のステップに進みたいと思い、この辺りでアルバイトは終了することにしました。

ちなみに、バイトを辞める時にも退職届が必要でした。適当に雛形探してコピペしました。

退職する際はどのくらい前に雇用主に伝えなければならないかが雇用契約書に記載されています。私は1ヶ月前通告だったので、1ヶ月前に直属の上司に辞める旨を伝えました。

振り返ってみて

ファーストフード店での仕事は、スキルや語学力もなくても「時間さえあれば」できる仕事だなと思いました。私のようになんでもいいから今すぐに仕事をぐれえ!!!という方にはお勧めします。入れ替わりの多い職場なので基本常に求人出てます。

もちろん大変なこともしんどいこともたくさんありました!

それでも、スイスでは何の資格も能力も経験値も持たない私が、スイスでドイツ語を使って約1年間働いたという実績が作れたのは、今後の私のキャリア形成において大きな意味をなすと感じました。少なくとも自信にはなりました。

こうやって小さなステップを一歩ずつ踏みながら、やりたいこと、キャリア、将来のビジョンを模索していくしかないかなと思っています。

最後まで読んでいただきありがとうございました!

どんなに小さなステップでもいいから、諦めずに少しずつ前に進み続ける自分でありたいです!

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プロフィール

スイス人夫とスイスで生活している平凡な日本人です。
趣味は海外旅行で、とにかく観光が大好きです。
「痒い所に手が届く"お役立ち"情報」をモットーに《スイス観光情報》や《スイスでの生活に関すること》などを主に発信しています。

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